カオスゲーム
多角形の中で「頂点を選び、その方向へ決まった比率だけ進む」を繰り返します。単純なルールから、点の打たれない穴が少しずつ現れる様子を観察できます。頂点数と比率、頂点の選び方を変えて試せます。
ルール
- 正 n 角形の中に、最初の点をランダムに置きます。
- n 個の頂点から 1 つを選びます (ランダム、または順番に 1 つずつ)。
- 現在の点と選んだ頂点を結び、その線上で比率 r の位置に点を打ちます。
- 補助線を消し、新しい点を現在の点として繰り返します。
三角形で としたものが、いちばん有名な シェルピンスキーの三角形です。
なぜ穴が残るのか
どの頂点を選んでも、新しい点はその頂点側の縮小コピーの中に入ります。三角形で のとき、3 つのコピーは辺の中点でだけ接し、中央の逆向きの三角形には 最初の移動から入れません。同じことが小さなコピーの中でも繰り返される ため、自己相似な穴が現れます。
頂点数と比率の関係
比率 だけ進むと、多角形は倍率 の縮小コピーに写ります。コピーどうしが重なるほど模様は潰れ、離れす ぎるとばらけます。n 個のコピーがちょうど接する倍率は次の式です。
n = 3 で 、n = 5 で 、n = 6 で 、n = 8 で という既知の値と一致します。「推奨比率」はこれを進む量に直した で、いまは n = 3 なので s = 0.500 、r = 0.500 です。 になるのは n = 3 だけなので、三角形の 感覚のまま他の n に持ち込むと潰れます。
n = 4 だけは例外に見えます。推奨比率が になり、4 つのコピーが正方形をすき間なく敷き詰めてしまうため、模様が 出ずに塗りつぶされます。これは式の誤りではなく正しい答えで、正方形は 推奨比率より大きい r にして初めて構造が見えます。スライダーを上げて試してください。
ランダムをやめるとどうなるか
「順番」に切り替えると、頂点を A → B → C → A … と巡回して選びます。 選び方が決まりきっているので点は n 周期の軌道に吸い込まれ、数点が 残るだけで模様は現れません。同じ縮小コピーの仕組みでも、 どの頂点を選ぶかが独立にばらつくことが、フラクタルを埋めるために 必要だと分かります。